靴の修理の話
そんな靴の修理屋なんて何処にあるんだよ?!
って事を言われると思いますが、、
実は身の回りに修理屋さんがあったりします。
では何故修理屋さんに出すのが良いのでしょうか?私の考えと経験からメリットを3つに分けて紹介します。
なお、今回はアウトソールが剥がれた場合を例にして説明いたします。
1.修理できるのか?できないのか?の判断ができる
剥がれるというよりもソールが壊れ、剥がれたような状態になります。
その場合は,修理できないと判断するか、新しいソールを購入して貼り付ける必要があります。
また、アウトソールだけでなく、靴上部の劣化している場合などがあります。
この写真はその良い例です。
靴の上部がところどころ剥げていてマーブル模様になっていると思いますが、これが上部の素材が劣化し、ボロボロになっています。(赤丸の部分です)
この状態になると接着材で接着しなおしても、また剥がれることが多くなります。(修理は不可能に近くなります。)
この状態の判断が難しく、とりあえず自分で修理するとハイキング中に再度剥がれるなどの問題が発生します。
特に写真の靴のようにトレッキングシューズなどの替えのきかないような場面で履いていく靴は要注意かと思います。
たくさんの靴を修理され、経験を積んだ方でないと直す、直せないの判断を下すのが難しいと思います。
2.接着の難しさ
その通りです。家庭でも接着することはできます。
しかし、実は接着剤の付け方には多少の知識とテクニックが要ります。
1.汚れや、既存の接着剤を剥がす、もしくは削る
5.ドライヤーやヒーターなどで接着剤の温め、乾燥
もっと悪い状態になるとアウトソールがうねったり、真っ直ぐ貼り付けられなかったなど、かなり難しいと感じます。
3.仕上げの美しさ
安い靴や仕上げの甘い靴の場合、実は新品でもアウトソールと上の部分とで接着剤がはみ出ている場合があります。とても、美しいとはいえませんね。
自分で接着できてもかなりの確率で接着剤のはみ出しが発生します。接着剤が硬化後にカッターナイフなどで剥ぎ取ることも可能ですが、かなり面倒くさいです。
この仕上げは家庭ではなかなかできないと思います。これだけでも修理をお願いする価値があります。
以上の3つが私が靴を修理に出したほうが良いと思う理由です、
もちろんやろうと思えば家庭でできますし、何度かやればコツも掴めると思います。
では、修理っていくらくらいかかるの?ということですが、私の知っているところでは張り直し(接着剤で留めるだけ)だったら、1,000~3,000円くらいです。
ここで高いじゃん!新しい靴買えちゃうじゃんと思われる方もいると思います。
(最近はホントに安い靴も増えたので。そう思われる方も多いと思います)
しかし、よく考えてください。
その靴は数ある多くのメーカー、商品ラインナップの中であなたの足にピッタリ合っていた靴だとしたら、またその靴と同じような靴を探す労力を考えた場合、直して履けるのであれば履いていただいたほうが良いかと思います。
優秀なビジネスマンで最新のPCやスマホなどにお金をかけても、意外と靴までお金をかけていないという方は多いのではないでしょうか?
靴がなければ外へ出られませんよね?
人によっては仕事道具の一つに靴があると言っても過言ではないかたもいるのではないでしょうか?
人それぞれ靴の役割は違うかもしれませんが、外に出るときにずっと身に着ける大切な相棒を捨ててしまうのではなく、修理してこれからも付き合っていこうと思っていただける方がこの発信で一人でも増えたらうれしいと思います。
0コメント