靴の修理の話

こんにちは
先日は僕のオススメシューズを紹介しましたが、、今回は靴の修理に関してのお話です。

前回の更新でも、現代は靴が大量に売られているけれども実際に自分の足に合う靴を探すのが難しいという発信をしました。
かく言う私も安ーい靴を履いたりしていますが、やはりピッタリ合うものは長く履きたいなと思います。
一方で綺麗に履いていても壊れたらする事があると思います。
いろんな靴があり、壊れ方も違いますが、、


良くあるのがこんな感じで↑アウトソールが剥がれる事があります。
多くの靴のアウトソールは靴の上の部分と接着剤でくっつけているだけです。
ここが良く剥がれます。
原因の一つが加水分解による接着剤の劣化もしくはソール自体の劣化です。

特に良くありがちなのが

梅雨の時期に濡れたままして靴箱の奥の方にしまう
加水分解が進行
劣化して剥がれる

という状態が発生します。

さて、これを防ぐには、いろんな方法がありますが、、実は修理ができる場合があります。
買ったばかりの靴で接着剤が剥がれた場合などは接着剤を削り、新しく接着剤をつけて貼り合わせる事ができます。
もちろん家庭でも靴用の接着剤が販売されているのでくっつける事ができます。
一方で私は修理屋さんに出す事をオススメします。

ん?

そんな靴の修理屋なんて何処にあるんだよ?!

って事を言われると思いますが、、

実はデパートの中に”服の修理”、”靴の修理”として店舗が入ってる場合があります。
都会だと駅の近くや地下道にあったりします。
駅近の需要としては働く人々が外を歩いていたら靴が壊れたら一大事!すぐに直しましょうという事なのでしょう。
田舎ではデパートなどに入れて比較的低価格の靴でも直せるようにして、たくさん靴を買ってもらうという安心感のためでしょうか?


実は身の回りに修理屋さんがあったりします。


では何故修理屋さんに出すのが良いのでしょうか?私の考えと経験からメリットを3つに分けて紹介します。

なお、今回はアウトソールが剥がれた場合を例にして説明いたします。


1.修理できるのか?できないのか?の判断ができる

この1番が修理に出す最も大きな理由なのですが、実はソールの剥がれるの理由が接着剤の劣化なのか、ソール自体の劣化なのかが見分けがつきにくいのです。
ソール自体が劣化していた場合には何度接着剤を付け直してもすぐに剥がれます。

剥がれるというよりもソールが壊れ、剥がれたような状態になります。

その場合は,修理できないと判断するか、新しいソールを購入して貼り付ける必要があります。

また、アウトソールだけでなく、靴上部の劣化している場合などがあります。




この写真はその良い例です。

靴の上部がところどころ剥げていてマーブル模様になっていると思いますが、これが上部の素材が劣化し、ボロボロになっています。(赤丸の部分です)

この状態になると接着材で接着しなおしても、また剥がれることが多くなります。(修理は不可能に近くなります。)

この状態の判断が難しく、とりあえず自分で修理するとハイキング中に再度剥がれるなどの問題が発生します。

特に写真の靴のようにトレッキングシューズなどの替えのきかないような場面で履いていく靴は要注意かと思います。

たくさんの靴を修理され、経験を積んだ方でないと直す、直せないの判断を下すのが難しいと思います。


2.接着の難しさ

先程、家庭でも専用の接着剤を使えば直せるとさらりと言いました。

その通りです。家庭でも接着することはできます。

しかし、実は接着剤の付け方には多少の知識とテクニックが要ります。

例えばソールの接着の方法を物凄く簡単に言うと

 1.汚れや、既存の接着剤を剥がす、もしくは削る

 2.表面を荒削りして接着剤を乗りやすくする。
 3.必要に応じてプライマーを付ける
 4.接着剤を塗布

 5.ドライヤーやヒーターなどで接着剤の温め、乾燥

 6.接着し強く圧着する

と言うような感じの工程が必要です。
私がダントツに難しいと感じるのは6番目の強く圧着するところです。
靴の上部とアウトソールが浮き上がってると見た目も悪く最悪は接着不慮で接着直後からでも剥がれてきます。

もっと悪い状態になるとアウトソールがうねったり、真っ直ぐ貼り付けられなかったなど、かなり難しいと感じます。


3.仕上げの美しさ

安い靴や仕上げの甘い靴の場合、実は新品でもアウトソールと上の部分とで接着剤がはみ出ている場合があります。とても、美しいとはいえませんね。

自分で接着できてもかなりの確率で接着剤のはみ出しが発生します。接着剤が硬化後にカッターナイフなどで剥ぎ取ることも可能ですが、かなり面倒くさいです。

修理屋さんに出すとアウトソールの接着した部分を仕上げでグラインダーで削って整えたりしてくれます。

この仕上げは家庭ではなかなかできないと思います。これだけでも修理をお願いする価値があります。



以上の3つが私が靴を修理に出したほうが良いと思う理由です、

もちろんやろうと思えば家庭でできますし、何度かやればコツも掴めると思います。


ただ、プロの目線が必要な時もあるので頼んでみるのも一つの手ではあります。


では、修理っていくらくらいかかるの?ということですが、私の知っているところでは張り直し(接着剤で留めるだけ)だったら、1,000~3,000円くらいです。


ここで高いじゃん!新しい靴買えちゃうじゃんと思われる方もいると思います。

(最近はホントに安い靴も増えたので。そう思われる方も多いと思います)

しかし、よく考えてください。

その靴は数ある多くのメーカー、商品ラインナップの中であなたの足にピッタリ合っていた靴だとしたら、またその靴と同じような靴を探す労力を考えた場合、直して履けるのであれば履いていただいたほうが良いかと思います。

優秀なビジネスマンで最新のPCやスマホなどにお金をかけても、意外と靴までお金をかけていないという方は多いのではないでしょうか?

靴がなければ外へ出られませんよね?

人によっては仕事道具の一つに靴があると言っても過言ではないかたもいるのではないでしょうか?

人それぞれ靴の役割は違うかもしれませんが、外に出るときにずっと身に着ける大切な相棒を捨ててしまうのではなく、修理してこれからも付き合っていこうと思っていただける方がこの発信で一人でも増えたらうれしいと思います。


Summer Works

パラーコードアクセサリーの制作をしております。

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